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執筆者の写真岸 靖徳

ベーシックインカム(積み立てている年金を財源に)

そもそも「ベーシックインカム」とは何ぞや。国民の最低限の生活保証をするため国民一人一人に現金を支給するという事。現在でも年金・生活保護費・失業手当・医療費の3割負担・子供手当等で社会主義的な扶助をしています。「ベーシックインカム」とは国民一人一人に例えば毎月5万円を支給し、その代わり年金、生活保護、失業手当等を削減または全廃するという事です。スイスでは国民投票で否決されましたが、イタリアでは2019年から実施され、フィンランドでは2,000人を対象に実験が行われ、オランダ・フィンランドでは実施を検討との事です。では財源はどこからという事になるのですが、これまでの生活保護や失業手当等及び年金の一部を一元化し、ベーシックインカムに充てるという事です。また同時に年金・生活保護・失業手当の行政サービスが一元化される事で、行政の無駄を無くすという事も必須になります。コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされ、生活の保障をしてもらいたいという大きな声が上がってる今、このベーシックインカムを実験的に1年やってみては如何と思います。当然財源はどこからとか財政的に無理という話しが政府からなされます。しかし、財源はあるのではないでしょうか?まず、所得税ではベーシックインカムの年間60万円(月5万円)に税金がかかります。税率10%の人は6万円、30%の人は18万円徴収されます。非課税所得の人は0円の徴収になります。また国民が許してくれるのであれば、年金の支給開始年齢60歳(65歳)を1年遅らせて、61歳(66歳)にして、1年限りの特別法でベーシックインカムの財源に充てれば良いのではないでしょうか。だって、こういう国難の時に、我々が控除されてきた税金及び積み立ててきた年金を知恵を出して使って貰いたいですよね。

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